2017年 年頭の辞

カテゴリ:ITの町医者を目指して 公開日時:2017/01/01 00:05

 皆さん、新年あけましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願い致します。


 さて、2017年が始まりました。
以前にも過去の年頭の辞で話した通り、世の中は一定の周期があり60年とも
70年とも17年…70年の4分の一とも言われています。


  私も様々な勉強会や経営コンサルさんが打ち出す周期を見渡す経営戦略を
多く学びました。経済も17年周期で好景気だったり不景気だったりと
バイオリズムがあるから落ち込む事無く、最悪の状態なら…底な訳ですから
次の17年の最高潮を目指して戦略を立てればよい。と考えるわけです。


従って、わが社も70年以上続く企業を目標に18年目となり社内の季節も
72週目の春の時期を迎えました。
地元新潟企業のアテンドとして、急ぎすぎてもダメ。流行りものを押し付け
売るだけで、後は購入社次第のIT企業にはなりたくないと…情報提供しても、
利用して貰ってなんぼ!を考慮して無料(フリー)を届け、気づきある企業へ、
その先の事業戦略の手伝いをしていこう!とアテンダントしてきました。


そのお陰で、気づかれた企業様は大きく売上拡大され共に多くのことを
学ばせて頂きました。そして、中小企業に足りない部分をIT化で補ったり
情報や各種伝票処理の簡素化・一元化で人手不足も解消された企業が多く
ありました。時に我々の手に負えない戦略や提案はコンサルタントさんに
力添え(大病院)を頂きながら解決もさせて戴き、新潟ITの町医者として
ご愛顧戴きました。


どれだけ、その企業が頑張っていても時の流れがある。どれだけの新商品でも
天の時(周期や時流)地の利(企業力)人の輪が揃っていなければ成功しない。
【原文 天時不如地利。地利不如人和。孟子】より


この3原則をIT化やAIで補った企業のみが生き残れる時代になった訳です。


  昨年の超メガヒット…PPAP(ピコ太郎)も正にその企画(動画)が
天の時にマッチして世界中で話題になりました。
しかし、彼はあの動画を昨日・今日始めた訳ではなく…10数年前より製作して
漸く天の時(周期)と地の利(自分の想い)と人の輪(youTubeという流れ)が
マッチングしてブレイクしたんだと思います。


従って、すべてが揃わなければ成功はあり得ない。つまり大企業でも中小企業でも
個人でも無い時代…本物の情報爆発時代が世界中で到来したと言えます。


少数化で利益を上げている企業は、35年前・70年前では考えられなかったこと。
寄らば大樹の陰=大企業に居れば安心…みたいな神話が崩れさり、上司の命令は
絶対!親の言うことは絶対!なんて時代も昭和と共に消えました。
…それでも私は個人的には大反対です。…


しかし、最近のネット情報やTV情報では、AIの進化で劇的に変わり2030年に
向けて様々な業種の仕事が無くなる!と報道されたり、有名なコンサル会社も
49%の仕事が無くなると伝えています。
例えば…
  事務員、駅務員、会計監査係員、学校事務員
  給食調理員、銀行窓口係り、
  金属研磨工、警備員、自動車組立工、スーパー店員
  測量士、タクシー運転者、宅配便配達員、電気通信技術者
  電子部品製造工、道路パトロール隊員、ビル施設管理技術者
  ホテル客室係、レジ係、路線バス運転者
  弁護士や専門家の職種なども半減


これを見て感じませんか?
単純作業員と専門的な知識を有する人間です。
つまり、最も得意とするコンピューターの計算・記憶(データベース)装置は
それを学んできた人間と…誰でもできることしか出来ない単純作業の人間を
見事にカバーしてしまう技術革新が行われ近い将来完全に網羅するということです。


良いじゃないか!人口が減ってるんだから…なんて他人事に視ないで下さいよ!
我々は、どれだけこの敵(IT&AI)と向き合い選ばれていくでしょうか?


先日リニュアルオープンした田舎のスーパーでも店員は客のレジを監視している
だけで買った品物を袋詰めする必要もなく、会計で現金を受取ることも必要なく
なっていました。アルバイトも楽になったな~なんて笑っていられません。
次は、このアルバイトは不要になったな!と失業するのです。


俺は、専門家だから大丈夫!ってあぐらを掻いて威張っていると、その事例は
1950年に同じ情報があります。とか、同じ条件では300件あり、その中で
今回の問題点は273番目が適しているなどと10秒くらいで回答してくれます。


こんな専門分野から単純作業までも人間を必要としない時代。。
人間には心があるから心配ない!なんて言っているお父さん…
昭和の寺内貫太郎一家は、もはや誰も知らない世界なんです。(笑)


更には、今年より団塊ジュニア(1400万人)が一斉に40代にはいる時代。
裕福で育った時代。ハングリー精神よりもユトリが大事。と育った世代。
この団塊ジュニアが40代ということは…人生を見直したり今までの努力が
実になる折り返しの年代がどうIT化やAI技術を採り入れるか…
問われる時代だと考えられるんです。


そのユトリを最大限に活用できるシステムが目の前まで来ているのだと思います。


業務、処理、平等、公平は、機械に任せれば…
遅延もミスも配慮も不正も無くなり、まるで鉄道がスタートした革新時よりも
自動運転がもたらす革新の方が短時間で時代を塗り替えてしまうでしょう。


ここで私は考えさせられます…
私は、いったい今後何をすれば自分の価値があるのだろう…とか
俺には感情や指導力があるから大丈夫!なんてあぐらを掻いていられません。


会社が儲かっているから、大丈夫だとあぐらを掻いていられません。
私の代わり(クローン)は、どれだけいるのだろう…
私がスーパーでレジを見守っている若い社員と比べたら、若い社員の方が優秀では
無いだろうか…?と、心配になってしまいます(苦笑)


今後、好奇心も見聞録も遊び方も自分のために活用してきた人間が機械を優雅に
機能的に使いこなすのではないだろうか?!と考えさせられます。


つまり、自分自身が他の人間よりもどんな付加価値を発揮できるか?
そして継続し続けられるか?を問われる時代では無いかと考えさせられます。


googleでは、もはや人間の感情までもコンピューターへ取り込み自分で考える
技術(人工知能=AI)が加速しています。


頭が良くて、正確な処理が出来て、不正を行わない機械と共に業務が進んでいく
世の中になったら、人間は何をすべきか?問われる時代が来ると思います。

そして、私は思うのです。コンピュータに知識・データ・要件定義を覚えさせて
いくのは人間です。どんなに高速で高度のPCが作り出されても…
その知識・正義・人間の知能を埋め込むのは人間なんだと。


だからこそ、人間の質=思いやり。正直さ。素直な心。謙虚な対応。真面目な取組み
としての人間らしい質が問われるのでは無いかと思うのです。
昨今、失われた道徳感や人間としての道義や日々の倫理が改めて問われる時代では
無いでしょうか?


現代の人々は、挨拶なんて不要だ!服装や身だしなみなんてナンセンスだ!と
考えて作られた機械の自動化は、それは味気のない日々になり、やがて
このAIを創り出した設計者や覚えさせた人工知能を創り出した会社へクレーマーが
裁判を起こし人類や地域の考え方の違い。年代による考え方の違いが論争に
なるのでは無いかと心配したりします。
…この場面でこの応対はおかしい。…でも人それぞれ感性が違うのですから
その対応は別に何ともない!って考えの人もあり、論争が起きる。


これは、誰が判断するのでしょう?!
60代の人でしょうか?それとも20代の人?それともアメリカ人?それとも
イスラム国の人…?
皆、自分が正しいと思うのでしょうから…


私も今後、どれが正しい判断。情勢。価値観を常に熟考し、年代を超えた人間同士や
国を超えた人々の意見を参考にさせて戴きながら、もっと思慮深くなれるように
耳を大きく開きながら、これからのIT化されていく製品のアテンダントさせていこうと
考える次第です。


この年頭の辞を読まれ訪問される方々には是非とも良い意見を戴きたいとお願い
しながら今年の年頭の辞にしたいと思います。


本年も皆さまにとって、変化の年であり、革新の第一歩として、より一層のヒューマニズムと
数多くの意見を聞きながら判断してしたり決断する中で参考にして頂ければ幸いです。


今年も宜しくお願い申し上げます。


2017年元旦